みなさんこんにちは! 前回に続き、後編です。 本板山組本子車に見守られ、三番叟の舞は続きます。 入居者様もみなさん、食い入るように 見つめています。 私は、4年前の平成24年に開催された 参加した時の事を思い出しました。 5年に一度だけ、半田市全10地区31組・31輛の 山車が勢揃いするという、 半田の威信をかけた一大イベントです。 主催者発表で53万人の観客が集まったとの事ですが 会場内は、それはものすごい人でした。 そして31組の山車が順番に登場。 自慢の曳き回しを披露しながら 整列していく様は圧巻でした。 「第1回はんだ山車まつり」が開催されたのは 昭和54年。 半田青年会議所の発案で、数年前から市内各組との 調整が始まりました。 しかしこれが実現に至るまでは、相当な 紆余曲折を辿ったようです。 中でもここ板山地区は、最も苦労された地区です。 半田市最西端である板山地区は、 当初設定された会場からは最も遠方であり、 会場までの山車の曳行は困難を極める事が 明らかだったからです。 「どうやって会場まで往復するんだ・・・」 さらには、会場へ行くためには南知多自動車道の 高架橋を潜らなければならないという 問題もありました。 つまり、山車の全高の方が高いために 「通れない」のです。 地区全体で検討する中、「我々は参加を見送ろう」 という意見が多数だったそうです。 そして「第1回はんだ山車まつり」開催の 当日の事です。 当時の青年会議所の実行委員の熱意も あったのでしょう。 板山地区の山車組織の責任者の方は、 苦渋の末、決断しました。 かつてない「山車のトレーラー搬送」を。 神事として最も大切な「我が組の山車」。 「この決定に責任者として、いかなる責も負う」 との覚悟を持たれた事であろうと推察します。 そして「第1回はんだ山車まつり」には 全ての地区・組がひとつも欠けることなく、 会場に勢揃いしました。 全31輌もの山車の陣列を観て、 半田の人々は本当に心を打たれた事でしょう。 祭りは大成功となり、ここに半田の新たな歴史が 生まれたんですね。 私はこの史実に、半田人の魂を見た気がします。 そして整列する山車のなかに、板山地区の4輌、 「大湯組花王車」「小板組旭車」「日役組神力車」 「本板山組本子車」の雄姿がありました。 なんか熱く語ってましたね(笑) ・・・仕事を忘れてはなりません。 奉賛会の会長さんが、ここで締めの挨拶を! 入居者様も喜びに沸きました! この「瑞光山車祭り」も大成功! 若衆のみなさん、帰り際に入居者様と 握手をして下さいました。 Iさん、嬉しそうなのが後姿から 伝わってきます(笑) なんか、写真撮りながら感動してました(笑) 1人ひとり、お礼を言いながら握手を。 普段、街中で会ったらちょっと恐い 若衆のみなさんですが、 なぜかお年寄りには優しい(笑) 入居者様にとっても、これが一番嬉しかったかも 知れませんね! Nさんも笑顔が弾けます。 とてもいい写真ですね。 ←(自画自賛) モデルがいいからですね。 さて、ここで109歳とご高齢のYさんが、 今度はお礼のご挨拶を。 すると、ぞくぞくと若衆達がYさんのもとに 集まってきました。 Yさん 「・・・?」 Yさん、ついに囲まれてしまいました(笑) けっして、からまれている訳ではありませんよー この後、なんと若衆達はYさんを車椅子ごと 胴上げしてくれました! Yさんびっくりしましたねー しかしYさん、この後も「ありがとね~」と 泰然とした笑顔に変わりなし(笑) さすがは御年109歳。 このくらいでは動じぬ 貫禄です。 今度は、若衆の方々は職員をターゲットに。 逃げる職員と追いかける若衆(笑) 動きが早くて写真撮れなかったです。 おもしろかったですねー(笑) さて、出発の時間がきたようです。 組のみなさんが再び持ち場の準備を始めます。 山車が動き始めました。 写真の左の辺り、見えるでしょうか。 壇箱を支える「力神」の筋肉隆々とした腕が 見えます。 再び急勾配を下る山車。 若衆達は全力で制御します。 山車のバック走行。 後棒を担う梶取りも力技です。 気合のかけ声が飛び交い、 見ているこちらも手に力が入ります。 本板山組の、巡行の再開です。 出発を見守る我々は、寂しさが募りますね。 すると、去り際に桜吹雪を散らせて! 粋な計らいをしてくれます(笑) そして本板山組、嵐のように去っていかれました。 追幕には、大黒天の金刺繍。 微笑をたたえる大黒天が、だんだんと 遠くなっていきます。 「ありがとうー!」 また来年も、ぜひ来て下さい! 入居者様と共に、楽しみに待っています。 では、これで後編も終わりです。 長ーくなってしまいましたが(笑) 以上、やまもでしたー☆
by zuiko-camera
| 2016-05-03 06:02
| カメラ部日誌
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